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[グローバルアート共同カリキュラム] 藝大 × パリ エコール・デ・ボザール 第1セッション 共同授業

2015.6.26

平成27年度グローバルアート共同カリキュラムの3つのユニットチームのひとつ「藝大×パリ国立高等美術学校(エコール・デ・ボザール)」の授業は、「私と自然」というテーマに沿って、何度も繰り返されてきた自然災害の脅威とその歴史、日本人の自然観などについての見解を深め、自己省察しながら芸術表現の幅を広げていくプロジェクトです。

まずはリサーチによって知識の階層を掘り下げ、パリのエコール・デ・ボザールの学生とのディスカッション、ペアワーク等でコミュニケーションを図りながら、社会に向けての「ソーシャル・プラクテイス」を実践していきます。

最終課題として越後妻有トリエンナーレの林間学校にてパフォーマンス・イベント「私と自然」を実施。こどもたちとワークショップを行い、自然物を用いた衣装を身にまとい、振り付けを考え、ぶなが池植物公園のステージにてパフォーマンスを開催します。他者とのコミュニケーション、現代美術としての舞台装置や衣装制作、ステージ上での身体表現等は、すべてドキュメント展示として越後妻有トリエンナーレの会場にて公開されます。
※カリキュラム実施全体期間:2015年5月~9月

第1セッションについて

期間
2015年6月2日(火)〜6月16日(火)

担当教員
東京藝術大学:保科豊巳美術学部長、小沢剛准教授、薗部秀徳講師、和田菜穂子特任准教授
ボザール:ジャン=リュック・ヴィルムート教授、クレリア・チェルニック教授

概要
プレセッションとして5月に、エコール・デ・ボザールの教員と藝大の学生が「私と自然」という共通のテーマに沿って自然災害の脅威についてリサーチ及びディスカッションを行いました。この第1セッションでは、パリのエコール・デ・ボザールにて藝大とボザールとの共同授業を行い、世界における被災地や復興の差異など、文化受容時の翻訳あるいは誤読についてディスカッションが実施されました。

活動記録

共同ワークショップ1

ビュットショーモン公園にてパノラマドローイングのワークショップ。
隣とどう繋げていくか、コミュニケーションが必要となります。
講師:小沢剛(藝大教員)

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ドローイング・ワークショップの講評会。
隣とのドローイングのタッチなど、いかに連続感を持たせることができたのか、実際の成果物をみて比較しながら、ワークショップの成果について話し合いました。
講師:小沢剛(藝大教員)、ジャン・リュック・ヴィルムート(ボザール教員)、クレリア・チェルニック(ボザール教員)、薗部秀徳(藝大教員)、和田菜穂子(藝大教員)

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共同ワークショップ2

ボザール教員による自然材料を使った顔料づくり演習。
自然物の茜を煮出し、赤色の顔料を抽出。日仏の学生3人1組でグループワークを行いました。
講師:Pascal Accoyer(ボザール教員)

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共同ワークショップ3

ドローイング・コレクションを使ったワークショップ。
ボザールコレクション室にて、絵画コレクション担当者による解説を受けながら、18世紀の日本の浮世絵と同時代のフランス水彩画の比較を行いました。葛飾北斎の版画における「滝」や自然に対する表現の違いについてのディスカッション。
講師:クレリア・チェルニック(ボザール教員)

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共同ワークショップ4

形態学教室にて、コレクションについてのレクチャー。
講師:フィリップ・コマール(ボザール教員)

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教員レクチャー1「人間とカエル」

ボザールの美術史教員による講義。
講師:ディディエ・スマン(ボザール教員)

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教員レクチャー2「アーティストとしての活動」

今までの活動と今後の展望についての講義。
講師:小沢剛(藝大教員)

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教員レクチャー3「3.11以降の活動」

東日本大震災後、自身がどのような活動をしたのか、被災地でのヴォランティア活動、キュレーターとして企画した展覧会や子供向けワークショップについて。
講師:和田菜穂子(藝大教員)

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教員レクチャー4「日本の工芸」

日本の伝統的な木工芸に関する道具について、およびこれまでの仕事についての講義。
講師:薗部秀徳(藝大教員)

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教員レクチャー5「アーティストとしての活動」

過去と現在の作品スライドを交えながらの講義。また、越後妻有トリエンナーレにおいてパフォーマンス・イベント会場となる「ぶなが池植物公園」のコンセプトについて。
講師:保科豊巳(藝大教員)

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藝大の学生による自己紹介プレゼンテーション

東京藝大の参加学生10名が、それぞれ自分自身の過去の作品についてプレゼンを行いました。

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東京藝大の学生2チームによる事前リサーチのプレゼンテーション

「自然と災害」
地震、津波、噴火、台風など、幾度となく我が国を襲ってきた自然災害による被害とその復興についてリサーチをまとめたものをフランスの学生に向け、プレゼンテーションを行いました。

「新潟の暮らしと越後妻有アートトリエンナーレについて」
過疎化し衰退化する地方再生のために開催された国際芸術祭として大成功を収めている越後妻有トリエンナーレの効果についてリサーチを行い、新潟という地域の特性についてプレゼンテーションを行いました。

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現代美術表現のためのリサーチワーク

ボザール学生の引率でルーヴル美術館、自然史博物館へリサーチ。
ボザール学内のギャラリーや大学美術館の展示を視察し、ボザールの学生および現代アーティストの動向を知る契機となりました。

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オランジェリー美術館にて学芸員にモネの作品解説と、美術館のコレクション作品の解説。

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カルミニャック財団(Fondation Carmignac)のオフィスにて、現代アートのコレクション形成に関して、解説を伺いました。
ボザールのジャニー・ラウガ氏(Jany Lauga)の引率で、ボザール周辺の現代アートのギャラリーをいくつか巡り、出展作家と直接話をする機会も得て、現代アートの動向やアートシーンを知る良い機会となりました。

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制作課題へ向け、ケ・ブランリー美術館へリサーチ。

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日仏の学生によるプレゼンテーション

学生によるペアワーク課題「マスク」についてのプレゼンテーション。
日仏の学生ペアで「マスク」を制作し、パリの街で写真撮影。その成果発表。

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日仏の学生による成果発表の展示

ヴィルムート・スタジオにて「マスク」展示。
日仏の学生ペアワークによる「マスク」の作品と、パリの街角で撮影した写真の両方を展示しました。

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