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オランダ王国マルク・ルッテ首相の来学

2015.11.13

去る11月9日、オランダ王国のマルク・ルッテ首相およびオランダ芸術科学保存協会 (NICAS;Netherlands Institute for Conservation Art and Science)※1の会長であるロバート・ファン・ラング博士らが東京藝術大学を来訪し、宮田亮平学長を代表とする本学教員陣と、文化財の保存修復や芸術と科学との融合に係る連携体制構築に向けた会談を行いました。

※1 NICAS:2015年9月25日に文化財保全の促進を目的に設立された、自然科学と美術史学、保存および修復とを統合する研究センター。従来の研究に、化学・物理学の専門知識および情報通信技術(ICT)等、最新の科学技術の新たな可能性を結びつけた学際的なアプローチを行う。オランダ科学研究機構(NWO)、アムステルダム国立美術館、アムステルダム大学(UvA)、オランダ文化遺産局(RCE)およびデルフト工科大学(TU Delft)の協力のもとに成り立っている。

本学・上野キャンパスを訪れたルッテ首相は、多くの学生・教職員や邦楽の調べによる出迎えに満面の笑みで応えつつ、会場である本学・産学官連携棟Arts & Science LAB.に入られました。

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宮田学長は「本日、マルク・ルッテ首相とNICASの方々にお越しいただけたことは、東京藝術大学にとって決して消えることのない歴史です」と歓待の気持ちを表し、「オランダとの連携は、藝大にとって素晴らしい魅力。芸術や文化の保存・発展について、これから長く深い協力の歴史をつくっていきたい」と力強く歓迎の言葉を述べました。

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ルッテ首相も「NICASは、美術史、科学、商業の融合が非常に多くの成果をもたらす活動であることを証明している。そうした領域で、日本のトップ機関と協力することを楽しみにしている」と期待を語られ、「この会談が東京藝術大学とNICASとの協力関係の出発点となることを祈念したい」とし、当該分野における世界最高峰の国際連携の開始を約して、宮田学長と固い握手を交わされました。

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会談後、マルク・ルッテ首相はArts & Science LAB.を視察され、本学が有する卓越した保存修復技術や壁画複製特許技術、科学と芸術との融合による新しい表現を自らの目で確認され、大変感銘を受けられた様子でした。

report039-05複製画制作技法の説明を受けるルッテ首相

report039-06「ゴッホの自画像」の高精細複製画に触れるルッテ首相

最後に、ルッテ首相と宮田学長との間で記念品の交換が行われました。
東京藝術大学は、この協力関係が相互の、そして世界文化の発展にとって極めて有意義なものとなることを確信し、迅速かつ着実に、具体的なプログラムを計画・推進してまいります。

report039-07本学の特許技術による法隆寺金堂壁画の高精細複製をルッテ首相に贈呈

report039-08ルッテ首相からの記念品、有田焼のカップとソーサーを拝受した宮田学長

report039-09本学を去る際に、いつまでも手を振り続けてくださったルッテ首相