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レップス・エストニア共和国教育研究大臣一行の来学

2017.10.12

9月29日、エストニア共和国よりマイリス・レップス教育研究大臣以下、テア・ヴァラック教育研究省副大臣、アネリ・ローセ教育研究省国際協力アドバイザー、アンネ・ピッコブ国立アートアカデミー学術担当副学長、ヘンリーデイビッド・ヴァレマ国立音楽劇場アカデミー芸術・国際担当副学長、アルゴ・カングロ駐日エストニア共和国大使館参事官が、エストニアの芸術系大学と本学との間の今後の交流や協力を強化するため、本学を訪問されました。本学からは、岡本美津子副学長(国際・ダイバーシティ推進担当)、日比野克彦美術学部長、横田揺子グローバルサポートセンター特任准教授が一行をお迎えしました。

はじめに、岡本副学長より、レップス大臣御一行の来学を心より歓迎する旨の挨拶に続いて、本学は2学部4研究科から成る総合芸術大学であり、70を越える国際交流協定校・機関を持ち、文部科学省の『スーパーグローバル大学創成支援』事業にも採択され、海外最高峰の芸術系大学との国際共同カリキュラムの構築や海外から招聘した一線級アーティストによる指導を行うなど通じて、世界最高水準の教育環境の整備に取り組んでいるとの紹介がありました。


(左から)庄司国際企画課長、横田特任准教授、岡本副学長、日比野学部長、榎本理弥子グローバルサポートセンター特任助教

レップス大臣からは、同行しているピッコブ副学長とヴァレマ副学長は、欧州の大学間競争が加速する中、まだ交流が進んでいないアジア圏の大学、 中でも日本の大学との交流を深めたいと考えて訪問したと訪問目的が述べられました。


レップス教育研究大臣

続いて、ピッコブ副学長より、アジアの大学を中心に世界との繋がりを作りたい、特にデザインやアニメーションの分野での協力関係を強めたいとの希望が述べられると、日比野学部長から、日本では「生活の中に美がある」という感性があることから、職人はアーティストでもあり、その位置付けは高いなど日本の美術観も合わせて説明しつつ、藝大の美術分野の特徴の一つとして「工芸」を取り扱っていることがあると紹介がありました。

また、アニメーションの分野について、岡本副学長は日中韓の芸術系大学の学生・教員が共同で制作活動を行う『日中韓学生アニメーション共同制作』事業を事例として取り上げ、今後ともこの様な国際的な学生交流活動を積極的に展開していきたいと語りました。


ピッコブ国立アートアカデミー副学長

ヴァレマ副学長は、国立音楽劇場アカデミーは学生の4分の1が留学生であり、授業の多くは英語で行っていると説明するとともに、日本の音楽教育のレベルが高いことに触れ、藝大とは学生、教員、研究などにおいて協力をしていきたいとの希望を語られました。これに対して、横田特任准教授は藝大の音楽分野では、交流のある海外の大学等から先生を招聘しての授業や、年2~3回は協定校との交換演奏会を実施していることなど国際交流が活発であるなどの状況を説明するとともにエストニアの音楽の歴史と伝統に触れ、交流に興味を抱く学生も多いのでは、と今後の交流発展への期待を述べました。


ヴァレマ国立音楽劇場アカデミー副学長

懇談後、一行は大学美術館へ移動し、宮廻正明社会連携センター長の案内でシルクロード特別企画展『素心伝心-クローン文化財 失われた刻の再生』を鑑賞されました。「クローン文化財」の技術はオリジナルと同素材、同質感であるだけでなく、技法、文化的背景、精神性など芸術のDNAに至るまでを再現するものであるとの宮廻センター長の説明に、レップス大臣は熱心に聞き入っておられました。


宮廻センター長の説明を聞きながら『敦煌莫高窟第57窟の再現』を見上げるレップス大臣

続いて、一行は本学のメイン・コンサートホールである奏楽堂へ移動し、藝大の音楽教育・研究の現場を見学しました。直井研二演奏研究員ならびに鈴木英一演奏企画室長 より、天井可変装置により空間の大きさを変えることで残響音を調節する特別な設備が施されていることなど、奏楽堂の特徴について紹介があると、ヴァレマ副学長は興味深く説明に耳を傾けておられました。


直井演奏研究員(左)と鈴木室長(中央左)の案内で奏楽堂を見学する一行

本訪問を通じて、「初めは小規模であっても、様々な形でエストニアの芸術系大学と本学との交流実績を積み上げていき、大きな成果に繋げることができれば 素晴らしい」という認識を共有するとともに、今後のエストニアと藝大との交流の可能性を確認し合った後、一行は大学を後にされました。

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