2020年度中に海外留学を計画している学生の皆さんへ[To Japanese students who wish to study abroad in FY2020]

July 27, 2020

2020年度の大学からの公式海外派遣(大学間協定に基づく交換留学、トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムによる留学、大学を通じて奨学金の手続きを実施する留学、大学が主催又は渡航手配等を行うプログラムによる派遣)については、渡航予定日の2か月前までに渡航先地域の危険情報レベルが1又は0とならない場合は中止することを決定しました。

留学は、皆さんの学生生活、また今後の人生においても素晴らしい好機であり、かつ転機をもたらしてくれる絶好の機会です。

皆さんは、それを実現するために専門分野や外国語の学習に励み、留学資金の工面などにも努力を重ねてこられたことと思います。

他方で、新型コロナウイルス感染症はいまだに流行の収束の見通しがたっておらず、治療法も確立されていません。

日本の外務省が世界保健機関(WHO)の対応や現地の状況を様々な観点から分析した上で発する「感染症危険情報」については、全ての国・地域がレベル2(不要不急の渡航はやめてください)又はレベル3(どのような目的であれ渡航はやめてください)とされ、現在、安全に渡航できる国・地域は存在しないという深刻な状況です。(2020年7月22日現在)

東京藝術大学では、もともと外務省危険情報(感染症危険情報)レベル2又は3の地域への渡航(乗り継ぎ含む)は原則禁止としています。

これらの状況を踏まえて、国際戦略委員会、学長懇談会、そして教育研究評議会という3つの全学的な会議において慎重に検討を行いました。

その結果、最も重要なのは皆さんの安全確保であること、ビザや航空券の手配、滞在先の住居の確保等の準備には通常2か月程度を要するものであることから、冒頭の決断に至りました。

なお、今後、感染症の流行が収束し、安全に渡航できる地域が出てくる可能性もあります。一旦中止が決定された後に留学先の地域の危険レベルが1か0に下がり、留学先大学が引き続き受入を許可する場合は、時期を変更して留学できる可能性があります。指導教員や所属学部の教務係(交換留学、JASSO協定派遣の奨学金について)、国際企画課(海外留学一般、トビタテ留学について)に相談してください。

また、休学して行う私費留学についても、皆さんの安全を考えると、大学としては公式派遣同様に中止するか計画の再考を強く推奨します。

一般的に、慣れない土地で体調が悪くなった時、外国語で症状を訴えることは、語学に堪能な人であっても大変なことです。ましてや新型コロナウイルス感染症は、治療法が確立されていない病気です。

日本及び各国で、独自の出入国規制や行動制限が実施されており、事前の予告なしに突然、対応が変更されたり、隔離されたり、先が見通せない状態となっています。

このような状況下で留学することは、極めて大きなリスクを伴うため、果たして今が最良の時なのか、今一度指導教員や身の回りの方々と相談し、慎重にご判断ください。

海外留学の渡航の際に最低限必要な準備をあげたチェックリストを用意しました。こちらのリストも参照しながら、万全の準備を整えることができるかをご確認ください。

 

グローバルサポートセンター長 岡本美津子

 

参照:海外留学の渡航前チェックリスト留学の手引き

Information only available in Japanese. Please change the languages by clicking on the button in the upper right corner of the page.