【10/13 (Thu)レクチャー&懇親会/Book Launch & Lecture】 「メキシコ-日本の美術研究の現在」- 書籍「メキシコ日本芸術文化研究常設セミナー試論集 第一巻:文化交差へのまなざし」/ “Permanent Seminar of Research on Art and Culture Mexico-Japan, Volume I: A Look at Cultural Intersection”【10/13 (Thu) 18:00- Book Launch & Lecture】 "Permanent Seminar of Research on Art and Culture Mexico-Japan, Volume I: A Look at Cultural Intersection"

October 03, 2022

グローバルサポートセンターから全学のみなさまにイベントのお知らせです。

10月13日(木)18時より本センターの特別講義シリーズ「グローバルアーティストのためのリベラルアーツ講座」の一環として、メキシコより来日中のメキシコ日本芸術文化研究常設セミナー」の研究者の方々を招いての出版記念レクチャー&懇親会メキシコ-日本の美術研究の現在」を開催いたします。

「メキシコ日本芸術文化研究常設セミナー」は日本、メキシコの美術・文化研究者らによる国際的グループです。今回、同セミナーが今版した書籍メキシコ日本芸術文化研究常設セミナー試論集 第一巻:文化交差へのまなざし』の出版を記念し、イダルゴ州立自治大学芸術研究所、横井川美貴教授をはじめとする執筆者の方々による書籍紹介、および各専門分野から日本-メキシコ美術研究に関するレクチャーを行っていただく予定です。本書では「メキシコから見た日本」という視座から、北川民次研究をはじめ、現代美術、演劇、ポピュラーカルチャー研究まで日本とメキシコの幅広い文化芸術研究・交流の成果を網羅しています。

メキシコにおける日本芸術文化研究者の方々の知見に触れ、直接交流する貴重な機会として、皆さまのご参加を心よりお待ちしています。

日時:10月13日(木)18:00-20:00
場所:上野校地 美術学部 中央棟 1階 第一講義室

発表者:
横井川美貴(イダルゴ州立自治大学芸術研究所)
アマディス・ロッス (国立造形芸術研究資料情報センター)
有村理恵 (メキシコ国立自治大学)
ラウラ・ゴンサレス・マトゥテ (国立造形芸術研究資料情報センター)
ルイス・ロペス・マトゥス (メキシコ国立自治大学)

司会:江上賢一郎(東京藝術大学グローバルサポートセンター特任助教)
参加形態:対面式
受付: 予約フォーム
使用言語:日本語、英語、スペイン語(逐次通訳はありません)

【内容】

・メキシコ日本芸術文化研究常設セミナー事務局長アマディス・ロッスによる挨拶(英語 10分)
セミナー学術コディネーター横井川美貴から研究広報活動についての紹介(日本語 15分)
・書籍編集翻訳委員の一人、有村理恵から出版書籍の全体についての紹介(日本語 15分)
・ラウラ・ゴンザレス・マトゥテからメキシコ美術史の文脈からの「北川民次」研究についての紹介 (英語 15分)
・ルイス・ロペス・マトィウスから第二次世界大戦後のメキシコの芸術変容と日本美術との関わり、メキシコにおける「もの派」研究の紹介(英語 15分)
・Q&A + 歓談

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■書籍「メキシコ日本芸術文化研究常設セミナー試論集 第一巻:文化交差へのまなざし」について。

本書はグローバルな視点から日本芸術文化や歴史にアプローチすることで、日本国という枠組みを越えた日本芸術文化研究の発展と理解に貢献すること、「メキシコから見た日本」を異なる角度から分析することで、日本芸術文化研究のあり方を再考慮し、新しいビジョンを構築することを主な目的としている。

本書は三部から構成され、第一部では、現代美術における日墨美術交流に焦点を当てる。画家北川民次、村田簣史雄、竹田鎭三郎の文化的功績とその作品における「メキシコ性」を分析する他、メキシコシティの美術館に所蔵されている戦後日本の前衛美術運動「もの派」の作品の研究、メキシコの日系移民の記憶をオーディオヴィジュアルアートとした作品解釈を行う。

第二部「比較文化研究」では、南蛮時代のロザリオと数珠の接点を宗教学・美術史学的観点から解明し、また、視覚文化というフレームワークからメキシコと日本の映画作品「ローマ」と「シン・ゴジラ」を例に、日本研究を通して見たメキシコ文化の再考察を行う。演劇の分野では、劇作「赤いサクベ」にみる能楽の形式にアダプテーションされたメキシコの伝説の表象を分析する。

第三部では、メキシコの教育現場における日本文化歴史教授法について論じる。各論文に挿絵、写真を挿入することで、視覚資料の観点からも価値のある書籍刊行を目指している。出版後、対面もしくはオンラインの両形式で本書批評会を外部の専門家(スペイン、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、日本の研究機関に所属)を招いて行うことで、メキシコをはじめ日本、スペイン、南米の学術交流をより活性化することを目標としている。

■メキシコ日本芸術文化研究常設セミナー

オフィシャル HP:http://cenidiap.net/sepiacmj/

本セミナーは、日本メキシコ芸術文化の学際的研究グループを形成することで、両国文化の総合的研究を促進させ、学術交流を深め、文化普及を通して相互理解に貢献することを目的に立ち上げられた。主催は国立芸術文学院(INBAL)所属国立造形芸術研究資料情報センター(CENIDIAP)、共催はイダルゴ州立自治大学芸術研究所、その他の参加機関として、ロドルフォ・ウシグリ演劇研究資料情報センター(INBAL 所属)、メキシコ国立自治大学モレリア国立高等研究学校による支援を得ている。

研究領域は、日本芸術、日墨美術交流、メキシコにおける日本文化の影響、日墨文化比較、日本文化教授法と多岐にわたる。主な活動として、セミナーの研究成果を試論集(査読有)を2-3年ごとに刊行すること、日本の大学・研究機関の協力のもと研究報告会や講演会を実施すること、日本美術史のガイドブック(大学生対象、スペイン語版)を出版すること、日本メキシコ学園での講演会・ワークショップ開催(保護者、中高校生対象)などが挙げられる。

<問い合わせ>

詳細については以下のメールにご連絡ください

email: globalsupport@ml.geidai.ac.jp   (担当:グローバルサポートセンター 江上)

Dear International Students,

The Global Support Center (GCS) is pleased to announce a book launch reception and lecture on October 13th.

As part of the GCS’s special lecture series, “Liberal Arts Lectures for Global Artists,” a reception and lecture will be held to commemorate the publication of the book “Permanent Seminar of Research on Art and Culture Mexico-Japan, Volume I: A Look at Cultural Intersection (Coloquio Internacional de Estudios de Arte y Cultura Iberoamérica-Japón).” This book is published by Permanent Seminar of Research on Art and Culture Mexico-Japan, an international group of art and culture researchers from Japan and Mexico.

To commemorate the publication, GCS invites Professor Miki Yokoigawa and other authors from Mexico to introduce the book and give a presentation on studying Japanese-Mexican art. The content covers a wide range of cultural and artistic exchange and research from the interactive perspective on contemporary art, theater, and popular culture in Japan and Mexico.

We look forward to your participation.

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Title: Book Launch & Lecture: “Permanent Seminar of Research on Art and Culture Mexico-Japan, Volume I: A Look at Cultural Intersection”

Date: Thursday, October 13, 18:00-20:00

Venue: Lecture Room 1, 1F, Main Building (Classrooms, Administrative Affairs), Faculty of Fine Arts, Ueno Campus

Presenter:

Miki Yokoigawa (the Autonomous University of the State of Hidalgo)
Amadís Ross (the National Center for Research, Documentation, and Information on Visual Arts)
Rie Arimura (National Autonomous University of Mexico)
Laura González Matute (the National Center for Research, Documentation, and Information on Visual Arts)
Luis López Matus (National Autonomous University of Mexico)

Moderator: Kenichiro Egami (Project Assistant Professor, Global Support Center, Tokyo University of the Arts)
How to participate: face-to-face class
Admission: Booking form
Languages: Japanese, English, Spanish

 

・Greetings by Amadís Ross, Secretary General of the Permanent Seminar of Research on Art and Culture Mexico-Japan (5 minutes in English)
・Miki Yokoigawa, an academic coordinator of the seminar, introduces the seminar’s research and publicity activities (15 minutes in Japanese).
・Rie Arimura, a book editing and translation committee member, gives a general introduction to the books (15 minutes in Japanese).
・Laura González Matute introduces her research on “Tamiji Kitagawa” in the context of Mexican art history (15 minutes in English).
・Luis López Matus introduces the relationship between the transformation of Mexican art after World War II and Japanese art and the study of “Mono-school” in Mexico (15 minutes in English).
・Q&A + discussion

【Questions / Contact】
Please ask questions via the following email address.
email: globalsupport@ml.geidai.ac.jp (Kenichiro Egami, Project Assistant Professor, Global Support Center)