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アントレプレヌール支援:邦楽科におけるグローバル・キャリア展開

2016.9.9

基本情報

研修者:大学院音楽研究科修士・博士課程学生 計5名
研修先:ロシア(モスクワ)
研修期間:2015年9月23日~2015年9月27日
※この研修は、平成27年度「海外派遣奨学金制度」のご支援により行われました。

海外研修の成果

本事業は、本学の優秀な若手邦楽アーティストがモスクワ音楽院主催音楽祭「日本の心」などでの自主企画公演をめざす、グローバル・キャリア展開を支援するものです。公募を経て参加した、学生(出演グループおよび予備調査グループ)を支援対象としました。

渡航準備から現地でのイベントを通じ、4つの支援目的(①グローバル・キャリア展開をめざして戦略的に構想し、実行する契機づくり、②グローバルな舞台で活動・発信するスキルの習得、③国際舞台で役立つ人的ネットワークづくり、④国際舞台における自主企画公演の実現にむけた助成金獲得をめざす契機づくり)に対し、ほぼ一定の成果を得ることができました。

現地では、モスクワ音楽院関係者の先生方から様々な便宜を図っていただき、以下のイベントが実現しました。

a. 音楽祭「日本の心」での自主企画公演
b. 現地邦楽関係者との交流:話し合い、レッスンの参観、演奏交流、予備調査グループの試演会
c. アントレプレヌール支援ワークショップ(全6回)
d. 「民俗研究センター」研究員の方々にご披露いただいた伝統芸能、大ホール演奏会の観覧

音楽祭「日本の心」参加公演の会場は立ち見が出るほどの盛況を博し、約100名の観客は食い入るようにして聴き入り、会場全体に独特な一体感が生まれていました。その聴き方や終演後の歓声からは、邦楽の響きを渇望する耳がモスクワにはたしかに存在すること、その感性が過去20年にわたり世界音楽文化センターによって培われてきたものであることを如実に感じさせました。また、若手邦楽アーティストの活躍の場が言語や渡航手続きなどの障壁を乗り越えればたしかに外国にあること、若手であっても国際文化交流を実現することができ、さらに感性の共有すらも実現できることを目の当たりにしました。

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演奏会後には、世界音楽文化センター長のカラトゥイギナ先生をはじめ、現地邦楽関係者の方々から大層お喜びいただき、「来年度以降も今回の出演者を含め、藝大院生・修了生の出演を待望します」との有難い声をお聞きすることができました。経験者が自分たちのみならず後輩にも将来的な可能性を残すことができたという意味では、このことが一番大きな成果だったと言えます。

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参加学生のコメント

・実際に足を運ぶということがこんなにも重要であることを再確認させられました。日本の文化を継承する代表者だという強い気持ちで、諦めずに続けていきたいと再確認致しました。

・演奏会をお手伝いしていく中で、ロシアの人々がひとつの音楽として邦楽に興味を持っているということを強く実感しました。物珍しさなどではなく、純粋に演奏会を楽しんでいる様子が見られ、邦楽関係者としてはとても感慨深かったです。